2009-01-01から1年間の記事一覧

Fazil Say & Sabine Meyer / L.Bernstein : Sonata For Clarinet & Piano

ここまでやるとただのピアノ・ソナタにしか聞こえない。でもそれが嫌味じゃない。バーンスタインの曲は、「West Side Story」なんかがジャズ・マンに挙って取り上げられているようにそれとの折衷的で、指揮者という表の顔で見せるその曲解釈に拠るように濃厚…

Joe Bataan / Rap-O Clap-O

全く解せない動画だ。内容が聞き取れるわけじゃないけど、司会者が喋ってるのはスペイン語だよね。でもエキストラのダンサーは白人しかいない。アメリカのヒスパニック・チャンネルと考えるのが妥当だとしても、Joe Bataanがスペイン語喋れないってのは意外…

The Heads

検索に適したバンド名ではないとはいえ、動画の再生回数が軒並み1000回以下なのには驚いた。レコードのプレス数を極端に少なくしているせいか、評価と比較して、認知度が致命的に低い気がする。僕はディスコ・ダブ経由で知ったんだけど(Headsのギタリストが…

The Searchers / Sweets For My Sweet

Tony Jackson脱退直後のSearchers、65年オーストラリアのTV番組より。瑞々しいコーラス・ワークは彼らならではですね。このデビュー曲こそ彼らのオリジナルですが(外注だけど)、他にオリジナル曲がほとんどなく、初期は英国ビート・グループの例に漏れずR&…

Señor Coconut & His Orchestra / Smoke On The Water

「Beat It!」演ってるし、「Tour De France」演ってるし、暑いし。色々と旬だなあと。

水琴窟

手水の下水を地中の甕の中で反響させる排水装置の一種、と理解していますが、この動画で見られる造りの通り、江戸中期から既に庭園技術としてその体を成し、「音を鳴らすこと」にのみ価値を求められている。そういえば鹿威しも元は案山子と一緒で、動物から…

Jerry Dammers & Amy Winehouse / Free Nelson Mandela

08年ロンドンでのNelson Mandera生誕記念コンサートより。サッカーW杯南アフリカ大会も迫って来、その治安の悪さが話題に上ることは多いけれど、この人の名前は聞かないと思ってた。日本がそうってだけな気もしなくはない。Jerry Dammersもこの曲に始まり、R…

Martin Carthy & Dave Swarbrick / I Haven't Told Her

友人たちに、Simon & Garfunkelが来日中であることを教えられる。今日は東京ドームで演るらしい。でも申し訳ないけど彼らにはそんなに興味ないので、代わりにPaul Simonに「Scarborough Fair」を教えたMartin Carthy(正確には、Martin Carthyが伝承歌を元に…

Pink Floyd / Come In Number 51, Your Time Is Up

Michelangelo Antonioni『Zabriskie Point(砂丘)』('70)、ラスト・シーン。

Los Jaivas

チリアン・サイケデリック代表格、Los Jaivas最初期の映像。71年TV番組でのインプロ・セッションですが、これがまた密林の奥地、未開の少数民族の秘儀でも目撃してしまったかのような、畏怖の念すら覚える神秘的な演奏。同年にライヴ会場のみで販売されたと…

Melba Moore / Loves Comin' At Ya

Van McCoyの手によるフィリー・マナーなBuddah期の歌声もすらりと滑らかに伸びて、大好きなんだけどやっぱりKashifプロデュースのEMI期も捨て難い。細い線から締め出すような声に、ありきたりな表現ですが胸を締め付けられるのです。

Jump With Joey feat. Roland Alphonso / Dahil Sayo

ちょっと前のTop Deckのカラー・ワックス正規再発シリーズとの邂逅は、スカを聞かず嫌いしていた自分にとってのセンセーショナルな体験として記憶に残っています。そのカタログにも名を連ねていた、SkatalitesのTop Deck音源の中でも一際強い輝きを放つ「Dah…

Poco / Just For Me & You

季節の変わり目には、普段あまり聞かないレコードに針を落としてみたりもする。今日はGram Parsonsを聞いてて、映像ないかなと探してたら、思わずPocoを見つけました。カントリー・ロックを熱心に聞いてる同世代の人間って出会ったことがないけれどそんなこ…

Thai, Isan Folklore

Sublime FrequenciesやSubliminal Soundsの暗躍で注目されている第三国の辺境ビート。中でも東南アジア、それもタイの音盤発掘は止まるところを知りません。動画は、詳細こそ明記されていませんが、タイ北東部イサン地方の集落での祭の映像と思われます。伝…

流線形 / 雨のシンデレラ

シティ・ポップは脈々と。

Iron Butterfly / Butterfly Bleu

「ロックの部分が希薄な僕に、ギター・ヒーローなんて数えるほどしかいない」ってな書き出しで、美人なくせに早弾きスタイルのハード・ロックを掻き鳴らすApril Lawtonを擁するRamatamを紹介したかったんだけど、流石に短命バンドだからか(アルバム2枚しか…

Bow Wow Wow / I Want Candy

ニュー・ウェイヴという過渡期/バンド過多期に食い潰されたエスノ・ファンク、中でもUSものより一層省みられることのないUKファンカ・ラティーナの復権を目指すというのは、我がライフ・ワークの一つである。たとえ刹那的な炎こそが彼らの美しさの根幹である…

iswhat?!

5、6年前の1stリリース時に先輩から教えてもらった3ピース・ヒップホップ・バンドなんだけど、MCのNapoleonが地元のレコ屋にイン・ストア・ライヴしに来たり(その来日時はそこを含めて2、3箇所でしかライヴはやってなかったと思う)、当時訳あって通ってた…

Flamingos / I Only Have Eyes For You

2月14日を前にしてブラック・メタルって、それじゃモテない。スウィート&ビターなフラミンゴ・セレナーデで大人の男を演出。

Darkthrone

Mayhemの登場に端を発し、ノルウェイを中心に巻き起こった悪魔主義を標榜するアンダーグラウンド・ヘヴィ・メタル・ムーヴメント、ブラック・メタル。その当時の狂気が昂じていく過程を追ったのが98年の名著『Lords Of Chaos』。そしてついにその日本語版と…

Buddy Merrill / Buddy's Boogie

アコーディオン奏者であるLawrence Welkがホストを務めたアメリカの音楽番組「Lawrence Welk Show」(1951〜82)より、この後にLes Paul直系の多重録音作品を多く残すこととなるBuddy Merrill、55年の映像。スタンダードなナンバーのみを演奏する保守的な番…

Arthur Verocai / Caboclo

フォーク寄りでもソフト・ロック寄りでもない、MPBはやっぱり安っぽいサンバ調のが一番好き。でもトロピカリズモ周辺とこの人は別。質感はサイケ・ロックなんだな。スタジオでミラクルが起こっちゃった類の。映像は07年イギリスでのライヴ、なんだけど画質も…

Ishmael Reed / If You Could See Me Now

これは素晴らしい。Kip HanrahanプロデュースによるAmerican Clave作品で音楽好きには知られるアフロ・アメリカンの詩人、Ishmael Reedによるピアノ・ソロ。曲はTadd Dameronの「If You Could See Me Now」。彼の本職ならざるところに起因する非所有、或いは…

Lyrebird

Lyrebird、和名はコトドリ。オーストラリアに生息するモノマネ鳥(Lierbird)。を使ったちょっと下世話なTVCM。

Paolo Ravaglia & Manuel Zurria / E.Casale : 5

あっと忘れてた08年新譜、イタリアのフルート奏者Manuel Zurriaの『Repeat!』。やはりイタリアの現代音楽系レーベルDie Schachtelの、Zeit Composersシリーズと銘打ってリリースされたカタログ1番。Luciano Cilioの『Dell'Universo Assente』が、現代音楽作…

Ellen Fullman / TexasTravelTexture

08年のベスト・ディスクって、じゃあなんだろうって考えたら、やっぱり年々新譜は買わなくなってきてるなあってことにいつものように行き着くんだけど、だからって年寄りのように現状を卑下したいわけでも全くなく、興味深い音楽は沢山、ある。年末に出たDee…