水琴窟


手水の下水を地中の甕の中で反響させる排水装置の一種、と理解していますが、この動画で見られる造りの通り、江戸中期から既に庭園技術としてその体を成し、「音を鳴らすこと」にのみ価値を求められている。そういえば鹿威しも元は案山子と一緒で、動物から農作物を守るためのものだったらしい。流動的に意味を変容していく姿に、文化のしなやかな強さを見る。