Jean-Claude Vannier / L'Enfant La Mouche Et Les Allumettes


『Melody Nelson』や『Cannabis(ガラスの墓標)』などのゲンスブール作品におけるアレンジャー/コンポーザー(あと多分コンダクター)としての手腕が知られる仏の映画音楽家、Jean-Claude Vannierによる、ゲンスブールの生涯を音で綴ったという72年のサントラ『L'Enfant Assassin Des Mouches』、そのタイトル・トラック。動画は71年イヴ・サン・ローランの秋冬コレクションのもの、みたいですね。アルバムは05年、今正に旬を迎えているAndy VotelのFinders Keepersの1番として再発されました。最近ではこの曲が限定盤7インチとしてカットされています。アルバムを通してみると、壮大なオーケストレイションや不穏なサウンド・エフェクト、プログレ然としたギター(MagmaのClaude Engel!)が耳に残りますが、而して単純に60年代のサイケデリックとも、或いは70年代のプログレだとも言いくるめられない、あまりにもストレンジで無国籍な、フランスのグルーヴ・ミュージックの結晶がここにあります。ところでこの動画、頭でFinders KeepersとB-Musicのクレジットが見えるんですけれど、DVD化されてるのかな。