Tin-Tin Quintet / Kard Ki Kurd


ハンガリーエスノ・ジャズ。Oregonよりも刹那的な音、と書くのはちょっと詩的過ぎるか。楽器編成は基本的にOregonと変わらないが、弓引きの弦の音が気になるなあと思って調べてみたら、ガドゥルカというブルガリアの楽器だった。確かに不穏な旋律はマジャール・トラッドを思わせる。

Triángulo Tribu Trío / Cantigas de Córdoba


定年を迎えた親父が、別の会社で嘱託で働くことになった。それも単身赴任のアパート暮らし。息子としては不安が募るが、電話口に話した親父の声が、久しぶりの会話のせいか、面と向かっていないせいか、楽しげだったのが耳に残っている。

Yusa / La Casa de al lado


6月の土曜日だった。コンビニの駐車場に車を停めて、運転席に寝転がりながら時間を待ちぼうけてるときに、普段は聞かないラジオ番組から彼女の曲が鳴りだしたときの衝撃。『Vivo』は11年のマイ・ベスト。Yusaと、Liliana Herrero、Mario Gusso。

Willy González Cuarteto / Señorita


今年ハマったアルゼンチン・コンテンポラリー・フォルクローレの中でも、特にお気に入りのMario Gusso。きっかけはMDRのWilly González Cuarteto『Agua』でした。ラ・プラタでしょうか、アルゼンチンの現行フォルクローレの中には、水の意である「Agua」を冠した名盤が多く、僕はこの盤を「Agua 三美神」の内の一つと名付けています。Mario Gussoのリーダー作である『Como Dibujo Del Agua』ももちろん、その中の一つに数えます。